完結編となる第3部『赤毛のアン 卒業』(以下『卒業』)は、将来への夢ふくらむ16歳のアンを描き、大切な人との別れの悲しみを乗り越えて人生の一歩を踏み出そうとする感動のラストに至る。第1部からアンを演じ、「原作のイメージにぴったり!」と評判になったエラ・バレンタインは、大人への入り口に立つアンを堂々と演じ切り、2018年カナダ・アカデミー賞(カナダ・スクリーン賞)の青少年向け作品部門で見事、演技賞を受賞。3部作すべてを監督したジョン・ケント・ハリソンも同じく『卒業』で監督賞を贈られた。
14歳の秋、新学期から長いスカートをはき始めたアンは、少し大人びて見える。でも、ギルバートはアンを無視。筏で溺れかけたアンを救助した一件で、アンの一言に傷つき、もう口をきかない決心をしたのだ。 ステイシー先生は、シャーロットタウンにあるクイーン学院を受験したい生徒たちを集めて課外授業をすることにし、アンにも声をかけた。一生懸命勉強すれば教師になれると言われ、興奮して教師への夢を語るアン。マシュウとマリラは、アンに良い教育を受けさせるつもりでいたので喜んで賛成した。しかし、腹心の友ダイアナは両親に進学を反対され、参加できなかった。
アンは、ギルバートや意地悪なジョシーを含む数人と2カ月課外授業を受け、クイーン学院を受験。ギルバートと同点の1番の成績で合格した。マシュウとマリラは寂しさをこらえながらアンをシャーロットタウンへ送り出す。
2001年、カナダのオンタリオ州トロント生まれ。「鉄道きょうだい」(11)で舞台デビュー。ミュージカル「Numbers」(12)に主演し高い評価を受ける。「レ・ミゼラブル」(13)トロント公演にはコゼットとエポニーヌの2役で出演した。12年よりTVでも活躍し、「クイーン・メアリー」(14)などでヤング・アーティスト賞に3度ノミネート。 映画では、『殺人の啓示 死を誘う男』(14・未)でスーザン・サランドンと、また『白い沈黙』(14)でライアン・レイノルズとロザリオ・ドーソン、『スタンドオフ』(16)でローレンス・フィッシュバーンとトーマス・ジェーン、『ザ・モンスター』(16)でゾーイ・カザンと共演。『赤毛のアン』3部作では、11歳から16歳までのアンを見事に演じ、完結編『赤毛のアン 卒業』でカナダ・アカデミー賞演技賞(青少年向け作品部門)を受賞。トロントの公立学校に通いながら俳優業を続け、野生生物保護にも関心を持っている。
1951年、カナダのオンタリオ州生まれ。6歳で地元の劇場で初舞台。ヨーク大学で演劇を学ぶ。メリル・ストリープ主演『殺意の香り』(82)、ケヴィン・コスナー主演『ガンランナー』(84・未)、ロバート・レッドフォード主演『夜霧のマンハッタン』(86)、ウーピー・ゴールドバーグ主演『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』(86)などの映画に出演し、監督作『密室』(97・未)もある。
TVでは、カナダの人気シリーズ「E.N.G.」(89~94)でジェミニ賞(現カナダ・アカデミー賞)主演女優賞を受賞。マーティン・シーン主演「ザ・ホワイトハウス」の1話(99)にもゲスト出演した。ブロードウェイの「リアル・シング」(84~85)などに出演した舞台女優で、演出家でもあり、劇団「49th Parallel Theatre」創立者・共同芸術監督。『赤毛のアン』3部作では、厳しくも温かいマリラ役を好演し、第1部で2017年カナダ・アカデミー賞主演女優賞(ドラマ/限定シリーズ部門)にノミネートされた。
1940年、米国オハイオ州デイトン生まれ。母はアイルランド移民、父はスペイン出身。ブロードウェイの舞台「The Subject Was Roses」(64~66)でトニー賞にノミネート。『ある戦慄』(67)で映画デビューし、『地獄の黙示録』(79)のウィラード大尉役で一躍世界に知られる。人気TVシリーズ「ザ・ホワイトハウス」(99~06)の大統領役でゴールデン・グローブ賞を獲得。
近年の出演作に、映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)、『ディパーテッド』(06)、『アメイジング・スパイダーマン』(12)、『トラッシュ! この街が輝く日まで』(14)、『俺たちポップスター』(16)、長男エミリオ・エステヴェスの監督作『ボビー』(06)と『星の旅人たち』(10)、ジェーン・フォンダらと共演中のTVシリーズ「グレイス&フランキー」(15~)など。核兵器反対や労働者の権利擁護のための活動でも知られる。次男ラモン・エステヴェスは『赤毛のアン』3部作の製作総指揮に参加している。
カナダのオンタリオ州トロント生まれ。7歳でCMデビュー。シャノン・エリザベス共演のTVドラマ「Catch a Christmas Star」(13)でヤング・アーティスト賞に初ノミネート。人気TVシリーズ「ハートランド物語」の1話(14)や「Odd Squad」の12話(14~16)にも出演し高い評価を受ける。実話に基づくTVドラマ「Girl in the Bunker」(18)では誘拐された少女を演じている。フランス語を流暢に話し、短編映画『Bergère』(14)ではカナダのフランス語圏に住む羊飼いの少女を演じた。趣味は読書、自転車、ピアノ、ローラーブレード、サッカー、物語や映画の創作。
2001年、カナダのサスカチュワン州レジャイナ生まれ。3歳半のとき家族とオンタリオ州トレントンに移住。11年、学校演劇「オズの魔法使」でブリキ男を演じ、演技に目覚める。多くのCMや、短編映画『Looks Just Like the Sun』(15)、TVドラマなどに出演。TVシリーズ「ディファイアンス」の1話(15)では主人公の少年時代を演じた。「Odd Squad」の2話(15、17)にも出演。
2009年に映画デビュー。主な出演作に、アトム・エゴヤン監督の映画『手紙は憶えている』(15)、TVシリーズ「ルーキーブルー 新米警官奮闘記」の1話(12)、「シッツ・クリーク」の1話(16)など。実話に基づく映画『Grace』(11)ではタイトルロールを演じ、ディーン・アームストロング監督の短編『Lockdown』(15)でも主要な役を演じた。
トロント出身の舞台女優。劇作家でもある。2017年、ショー演劇祭の副芸術監督に就任。映画では『グレン・グールドをめぐる32章』(93)でジニー賞(現カナダ・アカデミー賞)助演女優賞にノミネート。他の出演作に『くちづけはタンゴの後で』(96)、『めぐり逢う大地』(00)、TV「名探偵は演出家 奇妙な遺言」(99)、「フラッシュポイント 特殊機動隊SRU」の1話(09)など。
英国生まれ。カナダのヴァンクーヴァーで育つ。TVシリーズ「オーファン・ブラック 暴走遺伝子」の7話(13~17)にゲスト出演し、2014年カナダ・アカデミー賞ゲスト演技賞(ドラマシリーズ部門)を受賞。他の出演作に、映画『ファック・アンド・ザ・シティ』(07・未)、『クロエ』(09)、『トータル・リコール』(12)、TV「ジョン・ウォーターズ in DEATH13」の1話(07)など。
『赤毛のアン』3部作すべてを監督し、『赤毛のアン 卒業』でカナダ・アカデミー賞監督賞(青少年向け作品部門)に輝いた。これまでに多くのTVドラマを監督し、ウィリアム・フォークナー原作「Old Man」(97)でクリストファー賞作品賞、自作脚本による「最後のガンマン 悪名の町」(99)でウエスタン・ヘリテージ賞作品賞を受賞。「イレーナ・センドラー 2500人の命のために」(09)では全米監督組合賞にノミネートされた。他の作品に「モンタナ・レンジャー」(95)、「ジョージアの風」(00)、「トロイ ザ・ウォーズ」(03/ミニシリーズ)、「ウイニング・シーズン 奇跡のカード」(04)、「クリスマス・イン・コンウェイ」(13)など。脚本も多数手がけている。
1874年11月30日、プリンス・エドワード島クリフトン(現ニューロンドン)生まれ。ルーシー・モード・モンゴメリ。幼時に母を亡くし、近くのキャヴェンディッシュの母方の祖父母のもとで育つ。教員免許を取得し、島内各地で数年間教員を経験。1908年に出版した小説「赤毛のアン」がベストセラーとなり一躍世界的な作家となった。11年に牧師ユーアン・マクドナルドと結婚後、カナダ本土に移住し、息子ふたりを育てながら「アン」シリーズ他を執筆。42年4月24日、トロントにて67歳で死去。キャヴェンディッシュに埋葬された。日本では「赤毛のアン」は52年に村岡花子の訳で初めて出版された。
1957年生まれ。L.M. モンゴメリの下の息子スチュアートの娘。「L.M. モンゴメリ遺産相続人会社」代表。また「赤毛のアン・ライセンス局」の理事会メンバーとして、祖母の文学的遺産の保全と活用に尽力している。『赤毛のアン』3部作で初めて祖母の作品の映像化に製作総指揮として関わり、脚本家選びから製作会社と一緒に取り組んだ。著書に「L.M.モンゴメリの「赤毛のアン」クックブック」(原書房刊)など。
カナダ撮影監督協会(CSC)正会員。主な作品に、カナダとニューヨークの映画祭で撮影賞を受賞した短編映画『Screening』(06)、ジニー賞(現カナダ・アカデミー賞)6部門にノミネートされたリッチー・メータ監督の長編映画『Amal』(07)、TVシリーズ「デグラッシ:ネクスト・クラス」の20話(16)など。
TVドラマ「テリー・フォックス物語」(83)でジニー賞、「ギデオン テロリスト暗殺指令」(86)でジェミニ賞(ともに現カナダ・アカデミー賞)、「A Bear Named Winnie」(04/ジョン・ケント・ハリソン監督)でカナダ監督組合(DGC)賞など受賞多数のベテラン。2012年にはカナダ映画編集者賞生涯貢献賞を受賞。『赤毛のアン』3部作の第1部で同賞編集賞にノミネート。他の作品にジョン・ウー監督のTVドラマ「ブラックジャック」(98)など。
『赤毛のアン』3部作の第1部では編集助手を務めた。主な編集作品に、映画『新約聖書 ヨハネの福音書』(03・未)、『マイ・プライベート・ロンドン』(07・OV)、『プロジェクト・ゼロ』(10・未)、TVドラマ「グリズリー・プラネット」(07)など。TVシリーズ「The Secret Life of Marilyn Monroe」(15)でカナダ監督組合(DGC)賞受賞。
主な作品に、TVドラマ「予告殺人」(95)、「ゴシップ・コラムニスト殺人事件」「悪女は美しい…」(97)、「エレンの遺言」(99)、「モア・オブ・ミー 3人のワタシ」(07)、「バケーションwithデレク」(10)など。
TVシリーズ「The Campbells」(86~90)の音楽でジェミニ賞(現カナダ・アカデミー賞)を2度受賞。またTVドラマ「ヘイブン 安住の地を求めて」(01)他でエミー賞作曲賞に2度ノミネート。ジョン・ケント・ハリソン監督作品を含む多くのTVドラマや、映画『パレ・ロワイヤル』(88)、『ネイビー・フォース テロリスト壊滅作戦』(93)などの音楽を手がけている。
地域 | 劇場名 | 公開日 |
札幌 | 札幌シネマフロンティア | 終了 |
苫小牧 | シネマ・トーラス | 1/26~ |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
青森 | 青森松竹アムゼ | 終了 |
宮城 | 109シネマズ富谷 | 終了 |
岩手 | 盛岡ルミエール | 終了 |
山形 | MOVIE ON やまがた | 終了 |
秋田 | ルミエール秋田 | 1/25〜 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
東京 | 109シネマズ二子玉川 | 終了 |
新宿バルト9 | 終了 | |
T・ジョイPRINCE品川 | 終了 | |
イオンシネマ板橋 | 終了 | |
109シネマズ木場 | 終了 | |
立川シネマシティ | 終了 | |
神奈川 | 横浜ブルク13 | 終了 |
109シネマズ川崎 | 終了 | |
109シネマズ湘南 | 終了 | |
イオンシネマ港北ニュータウン | 終了 | |
港南台シネサロン | 12/7~ | |
MOVIX橋本 | 終了 | |
千葉 | 京成ローザ10 | 終了 |
シネマイクスピアリ | 終了 | |
MOVIX柏の葉 | 終了 | |
埼玉 | イオンシネマ浦和美園 | 終了 |
109シネマズ菖蒲 | 終了 | |
イオンシネマ大井 | 終了 | |
MOVIX三郷 | 終了 | |
栃木 | MOVIX宇都宮 | 終了 |
群馬 | 109シネマズ高崎 | 終了 |
茨城 | MOVIXつくば | 終了 |
イオンシネマ守谷 | 終了 | |
新潟 | イオンシネマ新潟西 | 終了 |
長野 | 長野ロキシー | 1/19〜 |
山梨 | シアターセントラルBe館 | 終了 |
静岡 | MOVIX清水 | 終了 |
CINEMA e~ra | 12/29~ |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
愛知 | ミッドランドスクエア シネマ | 終了 |
ミッドランドシネマ名古屋空港 | 終了 | |
MOVIX三好 | 終了 | |
ユナイテッド・シネマ豊橋18 | 終了 | |
岐阜 | イオンシネマ各務原 | 終了 |
三重 | 109シネマズ四日市 | 終了 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
石川 | イオンシネマ金沢 | 終了 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
大阪 | 大阪ステーションシティシネマ | 終了 |
なんばパークスシネマ | 終了 | |
109シネマズ大阪エキスポシティ | 終了 | |
イオンシネマりんくう泉南 | 終了 | |
京都 | T・ジョイ京都 | 終了 |
兵庫 | 109シネマズHAT神戸 | 終了 |
MOVIXあまがさき | 終了 | |
イオンシネマ明石 | 終了 | |
奈良 | イオンシネマ西大和 | 終了 |
和歌山 | イオンシネマ和歌山 | 終了 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
岡山 | イオンシネマ岡山 | 終了 |
広島 | 広島バルト11 | 終了 |
島根 | T・ジョイ出雲 | 終了 |
山口 | イオンシネマ防府 | 終了 |
MOVIX周南 | 終了 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
愛媛 | 松山シネマルナティック | 終了 |
香川 | イオンシネマ宇多津 | 終了 |
地域 | 劇場名 | 公開日 |
福岡 | T・ジョイ博多 | 終了 |
T・ジョイ リバーウォーク北九州 | 終了 | |
佐賀 | 109シネマズ佐賀 | 終了 |
熊本 | Denkikan | 終了 |
本渡第一映劇 | 1/5~ | |
長崎 | 長崎セントラル劇場 | 終了 |
大分 | 大分シネマ5 | 終了 |
宮崎 | 宮崎キネマ館 | 1/19~ |
鹿児島 | 鹿児島ミッテ10 | 終了 |
沖縄 | シネマパレット | 終了 |
COMMENTSコメント
グリーン・ゲイブルズ全ての景色が愛おしく輝いて見える、アンと同じ気持ちになって世界を楽しめる映画でした。のどかな島で人の絆を感じられます。
完結編で、アンは現実の重さを背負います。でも、どんな困難を前にしても、アンはアヴォンリーを吹き抜ける風のようにすがすがしい。
大人になった今でも、そんなアンとアンの物語が大好きです。
アンの輝き、ギルバートの恥じらい、マシュウの微笑み。
素敵になる方法は、人の数だけある。
あなた自身の中の「素敵」を、この映画で見つけてください。
大切な家族が死んだ時、夢が失われた時、人はどうやって立ち直るのか。幸せな生き方とは何か?その答えが、この映画に、温かく、感動的に描かれています。あなたの幸せの青い鳥を見つけてください。